独学で測量士補挑戦 過去問分析

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前回、測量士補に申し込んだが、すっかり忘れていたということを書きました。今日は測量士補の難易度や攻略方法について書いてみます。

いろいろサイトをチェックしていると、「測量士補試験に教科書や参考書の類は不要です。過去問を解くだけで十分です。得点は25点でした。」というようなことが書かれていましたので、取り敢えずオススメの参考書のみを購入しました。

  • 市ヶ谷出版「平成29年度版 測量士補 問題解説集」
  • 日建学院「平成30年度版 測量士補過去問280」

過去問だけで問題ないのか?

一般的にどんな試験でも過去問は重要だけど、それだけではダメといわれています。行政書士でも宅建士でも過去問は全部解けて当たり前、というのも過去問で正解できるのはだいたい7割くらいだからなんですね。この7割は完全に仕上げておく必要があり、さらにプラスαでそれ以外のところが解けるように勉強していくわけです。

しかし、「測量士補試験」の合格率を見てください。かなり高いことが分かります。平均3割くらいの合格率なので過去問をやれば十分だということの裏返しだと思われます。過去問だけで不十分ならもっと合格率は下がるはずですから。

ただ近年はあがったり下がったりを繰り返しており、前年の結果を見て難易度を調整しているのかもしれません。特に29年度はほぼ半数の合格なので30年度は要注意です。(平成30, 31年の結果を追記しました。)

実施日 測量士試験 測量士補試験
受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率
平成25年 2,457 127 5.2% 10,596 2,248 21.2%
平成26年 2,394 290 12.1% 11,118 4,417 39.7%
平成27年 2,739 315 11.5% 11,608 3,251 28.0%
平成28年 2,924 304 10.4% 13,278 4,767 35.9%
平成29年 2,989 351 11.7% 14,042 6,639 47.3%
平成30年 3,345 278 8.3% 13,569 4,555 33.6%
平成31年 3,232 479 14.8% 13,764 4,924 35.8%

問題毎に「やや難」とか出題頻度が書かれていましたので、試しに「応用測量」の計算問題をいくつか解いてみたところ、専門用語の「トータルステーション」ってのが分からなかったんですが、たぶんこうだろうという推測で問題なく正解できました。難易度は「やや難」とか「難」も含まれていましたが、問題なしです。たぶんこの分野はもう2度とやる必要はありません。所要時間1時間もかかっていませんね。

測量士補試験の試験範囲

新たな試験に取り組むには、まず試験範囲を確認することが重要です。過去問集の冒頭に範囲が載っているのでそれを利用させて貰いますとおおよそ次のような感じです。

  1. 測量に関する法規 2問
  2. 汎地球測位システム測量 3問
  3. 多角測量 3問(過去は5問)
  4. 水準測量 4問
  5. 写真測量 4~5問、5問が多い
  6. 地図編集 4問
  7. 地形測量 3問
  8. 応用測量 4問

合格基準

出題数28問のうち18問取れれば合格です。計算問題が10問程度出題されるようです。実際、過去問をパラパラとめくると1/3くらいが計算問題という感じです。

どの程度の基礎知識が必要か

先ほど書いたように、私の基礎知識でもある程度過去問を解くことが出来ました。また過去問が解ければ測量士補の試験には問題ないということも分かりましたが、じゃあどの程度の基礎知識があれば過去問が解けるようになるのか?という疑問が湧いてきますよね。

これから過去問を解いていきますが、その都度感じたことをベースに分野毎にどのレベルの知識が必要なのかについて書いていきたいと思います。