遺産分割はよく考えて!

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 おはようございます。2月に入ってすでに1週間。日本海側では大雪が続いてるようで、結構東京でも冷え込んでます。

 さて、今日は遺産分割のお話。先日お話を伺った方には実の母親はなく、義理の母親と義理の兄弟がいるという家族構成でした。厳密にいうと家族やないけど・・・。ご自身が生まれてすぐに母が亡くなってしまったらしく、義母とはいえ、ほぼ実母のような関係やったそうです。その義母が数年前に亡くなり、義理の兄弟のみに遺産が行ってしまった。と、こういうお話です。

 30年ほど前に父親が亡くなったときに、父の遺産は全部義母へ渡したそうです。っていうことは何らかの形で遺産分割協議をやったということになります。遺産分割協議書にハンコを押した記憶ありませんかとお聞きしたら、「そんな記憶はあるけど、まさかこんなことになるとは・・・」と。

 その方にしたら、自分が生まれて物心ついたあたりからの母親で、父が亡くなったときに義母が全部相続することになんの疑問もなかったようです。この時点で専門家に相談すればよかったと言っても今になったら後の祭り。で、その義母が亡くなった。

 義母自身もよくわかってなくて、義理の子にも遺産は残るって思ってたとも考えられるんやけど、遺産相続に関する情報が氾濫しているこのご時世やからあんまりそれも考えられへん・・・。

 生前いくら義母に尽くしたとはいえ、養子縁組なんかの手続きもやってなければ義母からみたら単なる同居人。血は水よりも濃しっていうか、実子があったんやったらそっちへ残すよな・・・。ことで、その方には何の遺産も残らんかったそうです。

 だいたい何か事件が発生してから我々に相談されることがほとんどで、そうなってくるとできることは限られる。まずは「今のままやと将来問題が発生するかもしれへんな」、っていうことをいろんな方に認識して貰うことが必要やなって思うんよね。