自由の大地

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 こんばんは。今日も寒かった。事務所では暖房をつけてたんやけど、やっぱり寒かった。一日中雨やったしね。

 今日は仕事とは関係ない古い話。古いファイルを整理していると大昔に録画した映像を発見した。30年くらい前にTBSで放送されていた新世界紀行っていう番組。毎週日曜日の夜に放送されていて、行ったこともない世界を見せてくれる貴重なドキュメンタリー番組やった。

 当時は海外旅行はそれなりに普通になっていたが、やはり秘境と呼ばれる地域なんかは渡航も難しい状況で、今では割と自由に訪問できるお隣の中国でさえ自由に旅行はできん時代やった。天安門事件もあったしね。開放都市とかいわれたところしか訪問できんかった。

 そんな時代にも貴重な映像を残してくれた番組やったと思う。特にテーマ音楽である服部克久作曲の「自由の大地」っていうのがものすごくいい音楽で、ちょっと哀愁を帯びた出だしの部分や、中盤に転調が入って燃え立つような自由を表現しているところなど、本当に今聞いてもまったく色褪せていない。

 自由に旅行することができる経済的な余裕があり、そういうことを許される土地に生まれついた人たちでも自由に訪問することができない土地がある。また一方で経済的に、政治的に、社会的に自由に旅行することすらできない人たちが生まれついた土地もある。身体的に制限を受けたとしても精神の自由は縛られない。その魂の自由を見事に表現し、感じさせてくれる音楽やった。そんな服部克久さんも数年前に亡くなってしまった。

 当時は大学生やったけど、毎週この音楽を聴いて日曜日が終わったことを感じ、明日からの希望に満ちていた事を思い出す。サザエさんを観て翌日に思いを馳せ、ブルーになるのとは正反対やね。当時は6時からちびまる子ちゃんを楽しみ、サザエさんを観てブルーになり、残念ながら7時のロボットアニメはなくなって久しく、7時半の名作劇場で感動し、9時からの新世界紀行で元気を貰っていた・・・。

 残念ながらこういう番組が今もあるんかどうか知らんけど、こういう番組は有料になってもええから続けて欲しいなって思う。

2022-04-15 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : hiro