遺産分割のお話

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 こんにちは。先週啓蟄の話を書いたが、その後は順調に三寒四温っていうかほぼ暖かい日が続いている。最高気温は低いけど、最低気温が確実に上がってきている。まったく毎年のことならがら着るものに困る季節やで。

 少し前から遺産分割の仕事があって、一つは当事者の一人が不在者でもう一つは少し争いがあるケース。前者の方は何度か連絡をとろうと試みたものの、まったくなしのつぶて。ホンマに不在者なんか、それとも意図的に連絡を取ってくれへんのかすら判断できない状況。

 ズルズルすることもできんから、遺産分割の調停を申し立てるしかないかなぁってここ数日考えてた。いざ申し立てて裁判所からの呼び出しやってことで応じてくれたらええんやけど、それもあんまり期待できないんかなぁって思われ、そうなってくると審判になってしまう。

 家庭裁判所で調停委員をやってるからわかるけど、遺産分割の調停には個人で来られる方が結構いらっしゃる。調停ってのは裁判所での話し合いやから、弁護士に頼まなくてもええんちゃうかって思うからなんかどうかは知らんけどね。でも調停がうまくいかんで審判になってもたら、もう弁護士にお願いした方がええんちゃうかな。勿論、個人で審判に臨む方もいるにはいるんやろうけど、証拠をそろえたり主張書面をきっちり書いたりせなアカンし、やっぱりそういうところは専門家に任せた方がええんちゃうかって思う。

 こんなことをお客様にお伝えして弁護士を紹介させてもらい、月曜日に一緒に相談に行ってきた。弁護士に頼むと費用もかかるし時間もかかる。納得できんこともあるかとは思うけど、どうにもならんでほったらかしにするよりは・・・ねぇ・・・。

 このケース、実は今回亡くなった方に遺言書を書いて貰おうとしていたところが、遺言書を書く前に急に亡くなってしまったということみたい。相続登記に分割協議書が必要になったってのが発端で相談に来られたんやけど、これ遺言書があったらかなりスムーズに事は運んだやろうなって思うと弁護士に相談してってのはやっぱり納得しにくいよなぁ・・・。