士業が作る1枚の書類

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おはようございます。当初予定されていた2週間が経過しました。世間はまだまだ自粛モードですし、暫くはそのままのような気もしますが、今日から通常通りになるんでしょうか?

行政書士や司法書士など士業の報酬が自由に決めれるようになって久しいのですが、最近士業を始めたものにとってはどうやって報酬規定を決めてよいのかが全く分かりません。

ある程度経験を積んでだいたいどのくらいの作業量かが見えてくれば見積もりも正確にできますが、そもそもやったことのない業務の場合はそれもできません。

同業他社のサイトなどを見ても報酬の切り口がバラバラだし、そもそも一言でまとめられていて具体的な作業内容が見えない場合もあります。安い値段をつけてしまうと後々自分の首を絞めることもありますし、かといって高すぎる値段をつけるとお客様が逃げてしまう。難しいところではあります。

だいたい相場というものがあるみたいで、それを参考にして設定するようにしていますが、これもなかなか大変です。

ところで、先日司法書士の特別研修の講師をされていた弁護士の先生が報酬についてとても印象的なことをおっしゃっていたんですね。どういうことかというと、

「先生!先生なら簡単に書類を作れるでしょ?ちゃっちゃっと作れるんだから安くしてよ」とお客様に言われたら、

「確かに簡単にできます。でもね。簡単にできるようになるためにものすごい努力が必要だったんですよ。だから高いんです」と返すそうです。

これいいですね。まさにその通りなんですよ。確かに僕たちも申請書類を作ったり、必要書類が何かなどは簡単に(調べるにしても調べどころが分かっているので)判断できます。そしてお客様からもそう見えているでしょう。でもね、それができるようになるためにものすごい努力をしているわけです。

プロ野球の選手は簡単そうにホームランを打ちますが、それができるようになるために血の滲むような努力をしてるんですよ。それと一緒。士業が作る1枚の書類にはものすごい価値があるんです。それを分かって欲しいなって思うわけです。

2020-03-16 | カテゴリー : 業務関係 | 投稿者 : hiro